『神経内科』とは、「目で見える神経」に関する医学・医療を指します。
「心」を対象にする『神経科・精神科』や『心療内科』とは、違った医療分野です。
具体的には、頭の疾患である頭痛・脳梗塞・脳出血・髄膜炎・アルツハイマー病・顔面神経麻痺、それから種々の神経難病(パーキンソン・脊髄小脳変性症・ALSその他)、変形性頚椎症や、末梢神経・筋肉の疾患も対象です。
私は、日本で初めての神経内科認定医試験に合格して、その腕を磨くためにロンドンに留学しましたが、当時はまだ、CTがイギリスから輸入され始めた頃で、もちろんMRIなどはありませんでした。当時と較べれば、診断学は、はるかに進歩しました。
しかし、残念ながら、治療法の見つかっていない疾患が多いのも事実です。
これからも私たちは、疾患の治療とともに、患者さんに付き添っていく医療と看護と介護を、続けていくつもりです。